2024.02.15
東急大井町線の上野毛駅からしばらく歩くと、中町の閑静な住宅地の一角に立つ数棟のビニールハウスを目にする。そのうちの3棟が、予約制でいちご狩りが楽しめる『世田谷いちご熟』だ。受付では、看板豚のねぽんくんが出迎えてくれる。
園主の廣田隆一さんは、江戸時代から続く農家の跡継ぎとして、10年前からいちご狩りの体験農園を始めた。その理由を、「もちろん、いちごが大好きだから」と笑顔で話す廣田さん。中学生の頃から、「跡を継ぐならいちごを育てたい」と思い描いていた。今シーズンのいちご狩りができる品種は、紅色でほっぺたが落ちるくらいおいしい「紅ほっぺ」と、4つ星級においしい「よつぼし」だ。「味の違いは言葉で言い表しにくいので、食べ比べてみてください」とのこと。
プランターを高めの位置に並べて育てる高設栽培なので、しゃがむことなく立ったまま楽にいちごを摘み採れる。来園者は、「カップルやお友達同士、子どもさんを連れたご家族が多いですね」と言う廣田さん。渋谷から東急線に乗って30分ほどで着くので、都内観光の1つとして気軽に遊びに来れそうだ。「二子玉川ライズで食事をしたり、映画を観たり、帰真園や等々力渓谷で散策をしたりする中でいちご狩りも楽しむ。そんな、カップルのデートコースにもなっています」と話す。
廣田さんはいちごと同じくらいアートも好きだ。自身が趣味で描いた抽象画をプリントした幕を園内外に張り、受付では作曲した音楽を流している。「ハウスはビニールと鉄パイプでできているので少し無機質。色彩のあるものを飾ると楽しげな雰囲気になるかなと思って」と来園者の気分が高まるよう、工夫を凝らしている。
時期によっては、冷凍いちごやジャムをつくり、販売もしている『世田谷いちご熟』。都心で味わえるいちご狩り、体験してみてはいかが?
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with rise / 2024 SPRING
【From Local.】二子玉川とそのまわり。Vol.11
お話を聞いたのは、世田谷いちご熟 廣田隆一さん
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- 店名:
- 世田谷いちご熟
- URL:
- https://setagaya1519.wixsite.com/setagaya1519
- 場所:
- 東京都世田谷区中町4-32-1
- writer:
- with rise / 【From Local.】二子玉川とそのまわり。