2024.10.17
2023年11月に奥沢にオープンした「Pâtisserie chocolaterie L’art OKUSAWA(パティスリーショコラトリーラル奥沢)」。
パリや日本の有名店で腕を磨いたシェフ、土谷豪さんがオーナーを務めるパティスリーです。
店名の「L’art(ラル)」はフランス語で、芸術、アートの意味。
店内には土谷さんがさまざまに表現した“見て楽しい、食べておいしい”お菓子が並びます。
土谷さんのスペシャリテ「大枝」は、その名の通り、大きな枝の形をしたチョコレート。
ヘーゼルナッツと濃厚なキャラメルのプラリネに、柑橘のコンフィとミルクチョコレートをミックスした土台に、ダークチョコレートをコーティングしたもの。
サックリ!ザクッ!と、さまざまな食感が楽しく、ビターな甘さの中に、香ばしさとさわやかさも加わった、お酒にも合いそうな大人の味です。
「シンプルなお菓子だからこそ、材料にこだわり、手をかけて作っている」というパイ生地を使ったお菓子もおすすめ。
こだわりのパイ生地に、良質のクリームをバランスよく合わせたミルフィーユは、店自慢の味。
週末には季節のフルーツを使ったミルフィーユも登場します。
常温で持ち帰れるパイ菓子は、季節ごとにメニューが変わります。
L’art ミルフィーユ
アーモンドペーストをずっしり詰め込んだ「アーモンドパイ」
ショーケースに並ぶケーキは「満足感を感じてもらえるように」と、やや大きめサイズ。
季節のフルーツを使ったケーキは、果物農家とのコラボ商品が登場することもあるのだそうです。
常時、約20種類が並ぶ焼き菓子は、贈り物にぴったり。
一部のパウンドケーキ以外はお酒を使っていないので、子どもにも安心です。
シェフが南仏で見たミモザの花をモチーフにした小ぶりの缶がかわいい「ミモザ缶」
中はさっくりおいしい3種の黄色いフルーツ(バナナ・パイナップル・レモン)のクッキー
土谷さんのパティシエへの道の第一歩は、自宅のある世田谷区内の老舗洋菓子店への弟子入り。
「製菓学校に行っていない、卵も割れない若造を雇ってくれたシェフには、今でも感謝しています。」
生来の負けん気の強さで修業を続けている中、ある時食べたフランス産の発酵バターのおいしさに感動。
フランスへの興味がふくらみ、20歳の時に“フランス語の語学力ゼロ”の状態で渡仏しました。
働きながらフランス語を覚え、パリ12区の人気パティスリーブレシュクレ、パリ8区の高級ホテル ジョルジュサンク、フォーシーズンズホテル内のミシュラン三つ星レストランLe Cinq(ルサンク)などで働き、約10年間、洋菓子職人としての腕を磨きました。
帰国後は、ヒルトン東京お台場のシェフパティシエ、ドミニクアンセルベーカリーのエグゼクティブシェフパティシエで研鑽を積んだ後、自身の店「ラル奥沢」をオープンしました。
お客さまの多くは地元の人。静かで落ち着いた高級住宅街ということで、気取った人が多いのでは?といったイメージを持たれがちですが、実際は気さくで温かな人ばかりなのだそう。
「すごくおいしかった!」と何度も来店してくれるお客さまもいらっしゃるそうです。
「L’artのお菓子を買うために、遠くから足を運んでくれるお客さまを増やして、奥沢の商店街を盛り上げ、まちに貢献できるようになりたい。」と土谷さん。
自由が丘から少しだけ足を延ばして、経験と技術に支えられた、土谷シェフのおいしいお菓子を買いに、店を訪れてみませんか。
【営業時間】月~土曜11:00~19:00、日・祝日 11:00~18:00
定休日:火曜
※営業時間・定休日は変更となる場合がございますので、ご来店前に店舗にご確認ください。
- 店名:
- Pâtisserie chocolaterie L’art OKUSAWA(パティスリーショコラトリー ラル奥沢)
- URL:
- https://lart-okusawa.com/
- 場所:
- 東京都世田谷区奥沢3-31-4