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全国各地のクラフトアイスクリームの名店が大集合!初イベント 「AOBA CRAFT ICE CREAM MARKET」レポート
たまプラーザ

 

2024年9月14日(土)と15日(日)の2日間、たまプラーザ テラス ノースプラザ(東急百貨店)3階の屋上庭園「COMMON FIELD」と駅前の広場「ステーションコート」にて、「AOBA CRAFT ICE CREAM MARKET」が開催されました。

全国各地の“クラフト”アイスクリームの名店10店舗と、コーヒーやワイン、お菓子などを取り扱う総勢約60店舗が大集合!たくさんの人でにぎわいを見せた初開催のイベントをレポートします。

 

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たまプラーザで、驚くほどの盛り上がり

9月とは思えない気温の高さで、真夏日となったイベント2日目。前日の大盛況ぶりもあってか、約3,000㎡の広々とした屋上庭園 「COMMON FIELD」は、オープンとともに人・人・人で埋め尽くされました。

それぞれのクラフトアイスクリーム屋の前は、家族連れやカップル、友達同士など老若男女が長蛇の列を作り、早々に売り切れになるお店もありました。

その土地の旬の野菜や果物を生かし、少量ずつ丁寧に作られ、店舗独自の技術・製法や素材へのこだわりが詰まったクラフトアイスクリーム。サステナブルな取り組みとしても、近年注目を集めています。

 

多彩な出店店舗は以下の通り(★はお店イチオシのフレーバー)。

●ARBOL(熊本) ★ブルーベリーすだち大葉

●BIG BABY ICE CREAM(神奈川) ★ピスタチオアイスクリーム

●BOBO. Gelato(富山) ★甘酒豆乳ミルク

●Bole COFFEE & ICE CREAM(東京) ★トンカ豆とルバーブ

●CAFUNÉ(沖縄) ★ドラゴンフルーツ&シークワーサー

●é più(神奈川) ★トマトとバジリコ、檸檬のジェラート

●JULIAN ICE CREAM(大阪) ★ECKY THUMP/2つで1つのアイスクリーム

●KIKI NATURAL ICECREAM(神奈川) ★焼きナスとブルーベリー

●MAISON FARMER(東京) ★イチヂクとりんご

●YOSHIO ICE CREAM(愛媛) ★ブルーベリー・ジャスミン

 

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また、スイーツやフード、ドリンクだけでなく、Tシャツやトートバッグなどの衣料品、植物を販売するお店も。似顔絵コーナーやシルクスクリーンのワークショップもあり、シンガー・DJによる音楽ライブも会場に彩りを添えていました。

 

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(株)東急モールズデベロップメントと、地域活性化イベント「SANCHA HAVE A GOOOD MARKET!!!」を運営する三茶ワークカンパニーの連携で開催された本イベント。地元・横浜市青葉区で人気の「KIKI NATURAL ICECREAM」を手がける、旅する八百屋「青果ミコト屋」の代表 鈴木鉄平さんをメインディレクターとして迎え、個性豊かなクラフトアイスクリーム屋さんが集結。

会場のにぎわいの中、鈴木さんと東急モールズデベロップメントの担当者に、今回のイベントに対する思いを聞きました。

 

 

クラフトアイスクリームは救世主でありポップスター

KIKI NATURAL ICECREAM/青果ミコト屋 代表 鈴木鉄平さん

 

その土地に育つ旬の野菜や果物を扱う、旅する八百屋「青果ミコト屋」として、生産者の人柄や思い、育った背景や土地の歴史を踏まえながら活動してきた鈴木鉄平さん。2022年には地元・横浜市青葉区に店を構え、素晴らしい青果のおいしさを余すところなく表現したいという気持ちで、クラフトアイスクリームショップ「KIKI NATURAL ICECREAM」も始めました。今回のイベントを企画したきっかけは?

 

「作りたいもののために素材や環境に負荷をかけたり不自然を強いたりするのではなく、自然が育んだ素材の純粋な味わいを生かすことを大切にしています。ありのままの素材の個性や揺らぎに寄り添い、しなやかさと細やかな手仕事を大切にするクラフトマンシップを携えた人が生み出すアイスこそ、クラフトアイスクリームだと思っているんです。

今あるもので作ることは、すごくクリエーティブなこと。素材へのリスペクトを持ってクラフトアイスクリームを作っているすてきな仲間が日本にはたくさんいて、彼らと一緒にその魅力を伝えたいと思ったのが一番のきっかけですね。

本当はもっとたくさんの仲間を呼びたかったのですが(笑)、お店は東日本から5店舗、西日本から5店舗、計10店舗でバランスを考えました。」

 

鈴木さんの話を聞いていると、クラフトアイスクリームが、規格外野菜の廃棄などのフードロス問題解決のキーマン、コミュニケーションの媒介になっているようにも感じられます。

「アイスクリームは救世主でありポップスターと本気で思っているんです。この話は、頭でっかちかもしれないけれど、アイスクリームというポップな象徴に乗せれば、カジュアルに伝えられる。

ロスになるものを生かして、ロスにならないアイスクリームを作るって、すごくマジカルなこと。アイスクリームは保存できるので賞味期限を延ばすことができるし、いろいろな食材がアイスクリームに変えられるって、すごく懐が深いというか。そういう可能性があることを広めたいですね。

気候変動の問題でも、農家さんにイレギュラーなことが起きている。そのイレギュラーにいかに寄り添えるか、むしろそれをクリエーティブな素材として楽しめるか。今回のイベントには、そういう作り手ばかりが集まっていると思います。

このイベントを通じて、そういうイレギュラーをお客さんに知ってもらったり買い支えたりしていただけたら、生産者さんの支えにもなると思っています。本来あるべき姿に豊かなものを感じてもらって、面白いって思えてもらえたらうれしいです。」

 

このまちへの思いと、今後やりたいことは?

「自分はこの屋上で昔やっていたスターライトシネマ(野外上映会)を観て育ったので、やっぱりこの土地への思い入れがありますね。COMMON FIELD内のカフェ『GARTEN COFFEE』のオーナーもここで映画を観ていたと言っていました。

今回たくさんの方にお越しいただき、田園都市エリアの皆さんに受け入れられる土壌がすでにあるんだと感じました。今度は、その場でクラフトアイスクリームが作れるブースも作ってみたい。あとアイスクリームは春夏秋冬いつでも食べられるので、次は温かいものと一緒に、秋や冬にやるのも面白そうですね。


都心まで行かなくても、こういう面白い場所や機会があることに気付いてもらうきっかけになってくれたら。そこから盛り上げていきたいです。これからも全国の作り手が出店したいと思ってくれるような軸を持ったイベントを行っていきたいですね。そういうご縁も、アイスクリームが全部かわいく結んでくれたらいいなと思っています。」

 

 

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リスペクトとパッションを持ってお互いを高め合うことがクラフトマンシップ

(株)東急モールズデベロップメント 嶋田さん

 

商業施設や大型ショッピングセンターを運営し、東急線沿線で豊かなまちづくりを目指す東急モールズデベロップメント。嶋田さんの、イベントにかける思いとは?

 

「自分たちでイベントの企画から運営まで全部に携わるということがあまりなかったので、最初から最後までやってみたいと思っていました。あと『SANCHA HAVE A GOOOD MARKET!!!』で武者修行させていただく機会があり、出店者さんたちとのコミュニケーションや、当日の運営方法などを勉強させていただきました。その経験を経て、自分たちが運営する施設でイベントをやりたいと思った時に、KIKI NATURAL ICECREAMの鈴木さんからアイスクリームのイベントをいつかやりたいということを伺い、それならぜひこの場所で一緒にやりませんかという話になったんです。」

 

イベントのホームページやインスタグラム、ポスターやのぼり旗などの告知物も、凝った作りでおしゃれにそろえられています。

「“クラフトマンシップ”というテーマに沿って、手作り感があふれるようなビジュアルにしたいと思ったので、すべて手書きで表現してもらいました。アイスって、やっぱりポップでかわいいし、楽しいイメージ。そういう感じが出せればと思いました。」

 

「クラフトマンシップ」について、聞いてみました。

「みなさんこだわりを持ちながら、お互いへのリスペクトがすごくあって、個性を認め合っているんですよね。お互いの商品と出会って、新しい発見をして、自分のところの商品に生かして、またいいものを作り上げていく。そういう皆さんのパッションにクラフトマンシップを感じます。」

 

今回の手応えとこれからの展望にも、話が及びました。

「もともと住んでいる方はもちろん、最近引っ越ししてきて子育てをしているファミリー層にもぴったりハマったかなと。今後も出店者さんのこだわりや思い、背景がきちんと伝わるようなイベントがしたいと思っています。なぜその場所でやるのかというのも重要で、今回は鈴木さんのゆかりの地であるということも、すごく大きかったですね。これからもいろいろなテーマでできると思うので、楽しみながら考えていきたいです。」 

 

 

地元の名物イベントに?!

生まれも育ちも横浜市青葉区の筆者。幼少時からたまプラーザ東急S.C.(現たまプラーザ テラス)に通っていた身としても、この2日間の想像を超えるにぎわいには驚かされました。実際、COMMON FIELDとしては過去最多の動員数になったそうです。

このイベントが、それぞれの思いやこだわりを乗せて大きく育っていくことを、期待を込めて感じた1日となりました。

 

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■AOBA CRAFT ICE CREAM MARKET 概要………………………………………………………………………

開催日時:2024年9月14日(土)・15日(日)11:00~17:00

開催場所:たまプラーザ テラス

     【第1会場】ノースプラザ(東急百貨店 たまプラーザ店) 3階 屋上庭園「COMMON FIELD」

     【第2会場】ゲートプラザ 1階 ステーションコート

共  催:(株)東急モールズデベロップメント、HAVE A GOOOD MARKET!!!

 

ウェブサイト:https://crafticecream.jp/

Instagram:@aobacrafticecream.market

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