2024.10.22
2024年10月13日(日)・14日(月・祝)の2日間、トレインチ自由が丘で「FIND LOCAL MARKET」が開催されました。
この2日間は今年で50周年を迎えた「自由が丘女神まつり」の開催日でもあり、自由が丘のまち全体がにぎわう中、トレインチ自由が丘にもたくさんの人が訪れました。
“カフェと癒しのひととき~Cafe moment~”をテーマにした「FIND LOCAL MARKET」の2日目の様子をレポートします。
会場のトレインチ自由が丘は「自然と過ごす、街の“あいま”で」をコンセプトにしたオープンモール型の商業施設。空と緑が見える心地良い空間です。
雲一つない秋晴れ!ではあるけれど、10月とは思えない暑さの中、食品から雑貨まで、こだわりの商品を販売する30店舗以上が集合!
イベント開始時刻の12時を待たずに「これはなあに?」などと、会場の各所で会話が弾む様子が見られます。気軽にコミュニケーションを取れるのがマルシェの良いところ。皆さん、とても楽しそう!
会場がにぎわう中、トレインチ自由が丘1階の店舗「CAGHIYA PIZZA&TAP 自由が丘店」の店長・福田さん、産業能率大学の学生で、授業の一環として「FIND LOCAL MARKET」に出店している大角さん、トレインチ自由が丘を運営し、このイベントを主催する(株)東急モールズデベロップメントの本多さんに、お話を伺いました。
クラフトビールを通じて人と人をつなぐ「鍵」になりたい
CAGHIYA PIZZA&TAP自由が丘店 店長 福田さん
2024年9月にトレインチ自由が丘にオープンした「CAGHIYA PIZZA&TAP自由が丘店」は、10種類のクラフトビールを、オリジナルのピザやフードと一緒に楽しめる飲食店。
川崎市でクラフトビールを製造する「鍵屋醸造所」の直営店です。
トレインチ自由が丘に出店したきっかけは、クラフトビールのイベントでつながりができた同業者から、自由が丘はクラフトビールを飲める店が少ないと聞いたことからだそう。
「店をオープンする前は、お客さまは、まちの外から来る人が多いのだろうと想像していましたが、実際は半分くらいが地元の方です。自由が丘は、この地域に住む人と、遊びに訪れる人が一緒に楽しんでいるまち、という印象です。」
店のウリは、クラフトビール全種類を自由に注いで飲める“体験型セルフタッピング方式”で飲み比べ放題ができること。
「たくさん飲めない人でも少しずつ注いで、飲み比べを楽しめます。価格も60分間2,420円から。すごくお得です!」
10種類のクラフトビールはタイプもさまざまで、果汁の入ったフルーティーなものも。自由が丘店のオリジナル「自由が丘リンゴスター」を1杯いただくと、リンゴ風味にシナモンの香り、甘さもありながらスッキリした喉越しで、おいしい!
フード類にも注目!生地にビール酵母を使い、クラフトビールをたっぷり練りこんだ自家製ピザは、切り売りで、少しずついろいろな種類を味わえます。ビールを入れた衣で揚げるフィッシュ&チップスも、ほんのりビールの風味がする人気メニューです。
今回のイベントでは「高いというイメージがあるクラフトビールをリーズナブルに楽しんで、身近に感じてもらいたい。」という福田さん。
「当社の社名『鍵屋』に込められた、“人と人とをつなぐ鍵になりたい”という思いと同じ、クラフトビールを通じて、人と人、人とまちをつなげられる店になりたいです。将来的には周辺の店と協力して、自由が丘のクラフトビールを広く知ってもらえるようなイベントができたらいいなと思っています。」と夢を語ってくれました。
お酒が強くなくても、自分のペースでクラフトビールの飲み比べを楽しめるのはうれしいですね。好みのビールをめぐって会話が弾みそうです。
自由が丘の魅力を発信して、まちを訪れるZ世代を増やしたい
産業能率大学 経営学部2年 大角さん
自由が丘にキャンパスがあり、まちとの縁が深い産業能率大学は、地域創生を実践的に学ぶ授業「自由が丘イベントコラボレーション」のミッションとして自由が丘女神まつりに参加。学生がグループごとに自由が丘のまちと協力した取り組みを行いました。
その中で大角さんのグループは、「FIND LOCAL MARKET」での、南口商店会店舗の商品の販売に取り組みました。
目標は、南口商店会とトレインチ自由が丘のつながりをつくることと、南口商店会から聞いた「自由が丘を訪れるZ世代が少ない」という現状から、Z世代を呼び込むことです。
「この2日間は、お客さまとたくさんお話しをして、自分たちも知らない自由が丘の良さを教えてもらったり、こちらから伝えたりして、コミュニケーションを取ることができる良い機会と感じています。ここで南口商店会の商品を知っていただいて、次は店舗の方に行っていただけたらいいなと思います。」
産業能率大学の学生にとって「自由が丘」は、キャンパスがあるというだけではない、特別なまちと感じているそうです。
「お店の人から直接お話しを聞かせてもらう機会も多く、とてもお世話になっています。南口商店会に限らず、地域の皆さんが学生の活動にとても協力的です。」
今回だけでなく、夏祭りやクリスマスなど、季節のイベントごとに学生の企画に協力していただいているそうです。
学生にとっての自由が丘のまちの魅力を聞いてみました。
「地域の方々のつながりが強く、まち全体で仲が良いところです。今回のイベントも、みんなで助け合い、盛り上げていこうと一致団結していました。それを見て、自分たちも団結して頑張ろうという気持ちになりました。」
今回のような実践的な授業に取り組むことで、商品の広告や陳列に意識が向くようになったという大角さん。また、社会人としての礼儀やマナー、交渉の仕方など、実践でしか学べないことを経験できていると言います。
「スイーツのまち、おしゃれなまち、というイメージにとどまっているZ世代の認識を、老舗店の良さを伝えるなど“より深い発信”で、若者が行きたくなるまちにしていきたいです。」
一方で、ご自身も休みの日や学校帰りは、安く気軽に遊べる渋谷や新宿に行ってしまうことが多いのだとか。
そんなZ世代ならではの思いから、地域に役立つ取り組みにつながるアイデアが生まれそうです。
自由が丘のまちを盛り上げるイベントに成長させたい
(株)東急モールズデベロップメント 本多さん
自由が丘での開催は、2024年の5月に続いて今回が2回目となる「FIND LOCAL MARKET」。
(株)東急モールズデベロップメントが取り組む、“まちの魅力を見つけ、発信する”「FIND LOCAL」の活動の中で、地域の方々が“五感”で楽しめる場、もっと地域を好きになれるような出会いの場となることを目的に始めたイベントが「FIND LOCAL MARKET」です。
今回の「FIND LOCAL MARKET」のテーマは“カフェと癒しのひととき~Cafe moment~”。
出店者集めは、テーマに沿って、自由が丘周辺のカフェやパティスリー、雑貨店に着目。地域に根付いていて、地域の魅力を発信できる店をリサーチし、一軒一軒お声がけをしたそう。
「実際にお店の方にお話を伺うと、販売するものへのこだわりはもちろん、地域への思いが強い方が多く、その思いこそが自由が丘のまちの魅力につながっているのかな、と感じました。ブースに地元の常連さんがたくさん訪れている様子を目にして、地域に愛されているお店を誘致できたと感じています。」
取材日は2日目でしたが、初日も天候に恵まれ、大盛況だったそう。
「大人からお子さんまで、楽しんでいただけたと感じています。若い人だけでなく、地元のご年配の方が多いのも自由が丘ならではと感じます。」
今後も、トレインチ自由が丘で「FIND LOCAL MARKET」の開催を計画しているそう。
「毎回『FIND LOCAL MARKET』ならではのテーマを決めて開催し、地域のイベントを盛り上げる一端を担えるイベントに成長させたいです。お店同士がコミュニケーションできる貴重な場にもなっているので、そのつながりから地域全体のコミュニケーションの輪ができて、まちや地域のにぎわいを創っていけたらいいなと考えています。」
洗練されたトレインチ自由が丘の雰囲気と、おしゃれでこだわりのある店が集まった今回の「FIND LOCAL MARKET」。会場に足を踏み入れた人からは「自由が丘っぽい!」という声も聞こえてきました。自由が丘らしい楽しみ方ができるイベントとして、今後への期待が膨らみます。
■FIND LOCAL MARKET 概要 ………………………………………………………………………
開催日:2024年10月13日(日)・14日(月・祝)
開催時間:12:00~18:00
開催場所:トレインチ自由が丘
主 催:(株)東急モールズデベロップメント
同日開催:自由が丘女神まつり(@jiyugaoka_megami_fes )