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都会と自然が調和するコスギの魅力をグランピング気分で堪能!「街スキフェスタ THE 武蔵小杉 with FIND LOCAL」レポート
武蔵小杉

2025年3月15日(土)と16日(日)の2日間、武蔵小杉の駅前広場「こすぎコアパーク」にて、「街スキフェスタ THE 武蔵小杉 with FIND LOCAL」が開催されました。荒天予報が出ていた2日目はイベントの大半が中止となり、屋内で小規模での開催となりましたが、川崎市中原区内のイチゴ農園や地元で人気のカレー店、バウムクーヘン専門店、クラフトビール醸造所など、地域を代表する19団体が集結した他、中原区在住のアーティストによるワークショップも楽しめるイベントとなりました。

 

都会と自然が調和する武蔵小杉エリアの魅力をグランピング気分で味わえる、初開催のイベントをレポートします。

 

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武蔵小杉の魅力を知り、もっと好きになれる場所

あいにくの曇天にもかかわらず、約1,100㎡の広さを誇る「こすぎコアパーク」はたくさんの人でにぎわっていました。
会場の中心には芝生と大きなテントが設置され、都会の中のキャンプ場という“非日常感”を楽しむ家族連れや二人連れなどがあちこちに。会場内で提供されるフードやドリンクのおいしさに会話を弾ませる様子や、テント内に用意された積み木を楽しそうに触る子どもたちの姿が見られました。

 

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お子さまが楽しみながら学べる、積み木やワークショップ

 

“武蔵小杉を、もっと好きになる”きっかけとして、まちの魅力に初めて触れていただく、また、再発見の場と機会を提供しようと開催された本イベントでは、地域で愛されるカレー店「KOSUGI CURRY」や川崎市内で醸造したクラフトビールを提供する「カギヤブルワリー」など名の知れた人気店が集結。どのお店もにぎわっていましたが、中原区初のイチゴ農園「SHINJO FARM」のイチゴは開始早々に売り切れるほどの大盛況でした。

 

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気になっていたお店の味を楽しみながら、店員さんと話せる場になっていました

 

飲食店ブース以外にも、川崎フロンターレのマスコット「ふろん太」が登場し、ハイタッチや写真撮影で場を盛り上げます。また、今回のイベントキービジュアルを手掛けた中原区在住の、てのひらアーティスト 板鼻美幸さんによるワークショップにもたくさんの参加者が集まっていました。
ワークショップでは、水溶性のクレヨン「キットパス」を溶かした塗料を使って、イベントのキービジュアルを参加者全員で仕上げます。好きな色の塗料を付けた手のひらで作るカラフルな手形を、ペタペタと夢中で用紙に押しつける子どもたちを見守りながら、「完成した作品は『武蔵小杉東急スクエア』館内で展示されます。地元の人たちに見てもらえるのが今から楽しみ」と板鼻さんはうれしそうに話してくれました。

 

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みんなで作ったてのひらアート。武蔵小杉東急スクエアの館内に展示しました
※館内掲示は2025年3月31日をもって終了

 

 

(株)東急モールズデベロップメントが運営する「武蔵小杉東急スクエア」の地域連携プロジェクト「この街大スキ武蔵小杉」と、FIND LOCALの連携で開催された本イベント。「クリエイティブ
の地産地消」をテーマに掲げ、溝の口をベースに活動するクリエイティブチーム「ノクチ基地」を運営メンバーに迎えています。「この街大スキ武蔵小杉」を担当する山崎さんと、ノクチ基地の山本さん・村瀬さんに今回のイベントへの思いを聞きました。

 

たくさんの人に武蔵小杉の魅力を伝えたい!
(株)東急モールズデベロップメント「この街大スキ武蔵小杉」担当 山崎さん

 

「この街大スキ武蔵小杉」プロジェクトが目指すのは、武蔵小杉に住む人をもっと増やすこと。そのために武蔵小杉の魅力を見つけ、発信し、伝えることをミッションに掲げ、ウェブサイト「この街大スキ武蔵小杉」で、まちの紹介をしています。今回のイベントに懸ける思いとは?


「プロジェクトが発足してから、まちに関わるたくさんの方と知り合って関係を築き、ウェブサイト内の『コスギーズ』でご紹介してきました。しかし、やはり生身で触れ合わないと皆さんの魅力を感じてもらえない。そう思い、リアルな場で交流できる今回のイベントを開催する運びとなりました。お客さまが『武蔵小杉にこんな人がいるんだ』『こんなすてきなお店があるんだ』ということを知るきっかけになればうれしいです。出店者の皆さんにも、普段お店で会っている人以外の人とたくさん出会えるような場を提供したいと思っています。」


出店者の選定で特に大事にしたことは?
「『街スキフェスタ』は今回が初の開催です。そのため、ぜひ武蔵小杉を代表するお店に出てもらいたいというのが私たちの一番の思いでした。そこで例えば『武蔵小杉のスポーツといえば川崎フロンターレさんだよね』『カレー店といえばKOSUGI CURRYさんだよね』といった、『武蔵小杉といえば〇〇』に当てはまるようなお店を選びました。“これぞ武蔵小杉だ!”という意味で、イベント名に『THE 武蔵小杉』と入れています。」


本イベントの特徴の一つがグランピング風の演出です。ここにはどのような狙いが?
「武蔵小杉ってどんなまち?といろんな人に質問すると『タワーマンションが多い』とか『でも意外と公園や自然も多い』といった答えが返ってきました。この一見相反する要素を掛け合わせようとしたときにグランピングのイメージが浮かびました。キャンプだと森の中で過ごす感じですが、グランピングだと都会にいながらキャンプを楽しむようなニュアンスもある。それがちょうど都会と自然を内包する武蔵小杉のイメージに近いと考えました。」


実際にイベントを開催してどのような感想をお持ちですか?
「約1年前にゼロから考えたイベントなので、感慨深いです。どれくらいお客さまに来てもらえるか未知数でしたが、開始時間になった瞬間からたくさんの方に来ていただけて本当にうれしいです。また、今回は出店者さんとお客さまをつなぐ場の提供をしたのですが、出店者さん同士で交流してくださる場面も多く見受けられました。横のつながりができれば、さらにいろんなまちの魅力の創出にもつながります。そうした副次的効果があった点もうれしいですね。」


今後はどのような展開を?
「武蔵小杉は10年ほど前からタワーマンションが立ち並び、以前から住んでいる方と新しい方との融合が課題となっています。交流の場を提供できることが私たちの強みでもありますので、今後もイベント開催などを通して、新しいものと昔からあるものの良さをうまくミックスできるような、そんな形でまちづくりに貢献したいです。」

 

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新旧住民が一緒になって新しい“地元感”をつくろうとしているまち
(株)ノクチ基地 プロデューサー・山本さん アートディレクター・村瀬さん


ノクチ基地では今回のイベントの運営に加え、キービジュアルのデザインも担当しています。キービジュアルにはどういった思いが込められているのでしょう?

 

「今回のお話をいただいた時に、最初にタワーマンションの谷間にある森でグランピングをするイメージが浮かび、そこに板鼻さんのてのひらアート®を使って森を形作るアイデアを加えました。板鼻さんが使っているのは、積極的に障がい者を雇用している日本理化学工業(株)さんの新しい絵具「キットパス」ですし、板鼻さん自身も多様性や“みんなで作ること”を大切にしています。そうした要素が、新旧融合をテーマとした今回のイベントにマッチすると考えました。
ちなみに、最初のビジュアル案は森とキャンプだけで構成したのですが、TMDさんから『武蔵小杉のまちをイメージできるビル群を入れよう』というアイデアが出ました。ビル群を入れ込む苦労はあったのですが、最終的にはTシャツにしたいなと思うぐらい、とてもいいデザインに仕上がったと感じています。」(村瀬さん)


グランピング風の会場を設営・運営するに当たり、こだわった点は?
「単にグランピング風の会場にするのではなく、地産地消も考慮し、筋道の通ったものにしたいと
考えました。例えば、積み木やトーチ(たいまつ)がテントの周りに置いてありますが、これらは外国産ではなく、神奈川県産の木を使っています。また、ご兄弟で農園を継ぎイチゴ農園を始めた『SHINJO FARM』さんや、『KOSUGI CURRY』さん、『カギヤブルワリー』さん、『新城テラス』さんなど、地元に根差し、地元のことを考えながら日々商売をされている方々に声をかけ、出店いただいています。食べる物、飲む物、遊ぶ物、全てを通して地産地消を感じ、楽しんでいただけるイベントになったと自負しています。」(山本さん)


徹底した地元目線でクリエイティブ活動をしているノクチ基地さんですが、そんなお二人から見た「武蔵小杉」のまちの印象は?
「一般的には『タワーマンション』という言葉が最初に出てくると思います。ただ、私たちはこのエリアで長く商売をしている人たちと一緒に活動していますが、今そうした商店の2代目、3代目の方々が新しい住民を歓迎していて、自分たちのまちの活動を積極的に紹介しています。武蔵小杉は、世の中が抱いているイメージよりもずっと温かくて、多様な人を受け入れる懐の深い文化があるまちだという印象です。」(山本さん)


ちなみに、武蔵小杉の“地元感(地元意識)”ってどういうものだと思いますか?
「新旧住民が一緒になって生まれ変わろうとしているまちなので、新しい“地元感”をこれからつくろうという意識が強い。『コスギが地元なんだ』と誇りを持って言える何かを、今まさに築き上げているところだと思います。」(村瀬さん)
「だからこそ、今回のようなイベントが大事です。新しくまちに来た人が、古き良きものや2代目、3代目の店主たちがつくっているものを知るという意味で、『街スキフェスタ』開催の意義は、とても大きいです。」(山本さん)

 

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この先目指すは「まちの定番」
関係者から多く聞こえてきたのは「まちの定番イベントにしたい」という声。特に山崎さんは「この先は切り口を変えて、地元の人しか知らないものを紹介するなどもっと武蔵小杉のコアなところ
を攻めたい」と身を乗り出して構想を語るほどでした。このまちの今と未来を考える皆さんそれぞれの思いを反映しながら、今後も長く続いてほしいと思えるイベントでした。

 


■街スキフェスタ THE 武蔵小杉 with FIND LOCAL 概要………………………………………
開催日時:2025年3月15日(土)・16日(日)11:00~17:00
開催場所:こすぎコアパーク
主 催:(株)東急モールズデベロップメント

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